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2018年02月03日

たのしい楽曲分析のすすめ

こんにちは磐田店のやましたです。
モーツァルトのピアノソナタC-Dur k.545の第1楽章は
子どもの発表会でもよく耳にする名曲ですよね。
この曲はソナタ形式という形式で書かれているのですが、
再現部がどこから始まるかすぐにわかりますか?
42小節目から再現と解説している本もありますが、
42小節目はまだF-Durですよね。
この曲はC-Durなので、C-durに戻っていない42小節目は
たとえ第1主題を演奏していても再現部とはいいません。
この部分は、難しい言葉で「擬似再現」といい、
実はまだ展開部の続きなんですよ。
 
では、どこから再現部かというと、
C-Durに戻ったところ、つまり59小節目です。
通常、再現部の前には帰結楽句といって属音を保続します。
つまりC-Durのこの曲の場合、属音のGが
保続されている58小節目が帰結楽句になって、
59小節目でC-DurのI度に再現しているわけです。

ところが、ここで演奏されるのは第2主題なんですね。
つまりこの曲では、擬似再現があるために
さらにここで第1主題をC-Durで
再現させると冗長になってしまいます。
なので、この曲ではモーツァルトは
第1主題を原調で再現しなかったんですね。
とてもシンプルな曲ですが、工夫が凝らされていますよね。
楽曲分析を行うことで、
それまで見えてこなかったものが見えてきて楽しいですよ。
 
さて、いよいよ今日はスプリングコンサートAプロですね。
今まで一生懸命レッスンしてきた成果を
精一杯発揮しましょう。
また、会場に見えられた保護者様、一般のお客様、
どうぞ子どもたちの演奏に温かい拍手をお願いします。
まだまだ当日券もございますので、ぜひお越し下さい。
2018 スプリングコンサート
2018年2月3日(土) 開場14:15 開演14:40
会場 掛川市 生涯学習センター
当日券 600円


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Posted by 兵藤楽器店スタッフ at 10:00 │イベント

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